ニュースリリース
公立大学法人大阪との獣医療分野におけるリキッドバイオプシーに関する共同研究契約締結のお知らせ
- 2024年3月5日
- プレスリリース
この度、公立大学法人大阪(所在地 大阪府大阪市、理事長 福島伸一)と、獣医療分野におけるリキッドバイオプシー(※1)に係る共同研究契約を締結いたしましたのでお知らせいたします。
ヒト医療分野において、血液を用いたリキッドバイオプシーは、がんの早期診断や再発モニタリング、適切な治療薬の選択などに有用であることが期待され、活用が始まっています。一方で、イヌやネコなどの獣医療分野において、がん治療後の再発率が高いにもかかわらず、がんの再発をモニタリングする指標がないことが課題となっています。
本研究では、がん治療後のイヌ血漿中のcfDNA(※2)を経時的にサンプリングし、がんの再発をモニタリングする指標の確立を目指したデータ収集を行います。
※1 リキッドバイオプシーは、血液などの体液を用いて疾患の診断や治療法の選択、治療効果の予測などを行う技術です。がん細胞から血液中に流れ出した微量な遺伝子変異を見つけられることから、がんの早期発見や適切な治療薬の選択、再発のモニタリングに有用であると考えられています。従来の組織生検に比べて身体への負担が少なく繰り返し検査を行うことができ、全身の状態をリアルタイムに調べられることが特長です。
※2 cfDNA(cell-free DNA;セルフリーDNA)は、がん細胞が死滅する際などに、細胞から血液中に放出されるDNAの断片です。がんが進行することにより、血液中のcfDNA量が上昇する傾向が確認されています。
(参考)オンコセラピー・サイエンス株式会社 IRニュース
https://www.oncotherapy.co.jp/wp-content/uploads/2024/03/240305_01.pdf