ニュースリリース
株式会社WOLVES HANDとの獣医療分野におけるリキッドバイオプシーによるがんの早期発見に関する共同研究契約締結のお知らせ
- 2024年7月19日
- プレスリリース
この度、当社は株式会社WOLVES HAND(所在地 大阪府大阪市、代表取締役CEO 北井正志)と、獣医療分野におけるリキッドバイオプシー(※1)によるがんの早期発見に係る共同研究契約を締結いたしましたのでお知らせいたします。
ヒトと同様に、イヌやネコなどの動物も高齢化するとがんに罹患しやすくなり、死亡原因としてがんが多くを占めていることが知られています。イヌやネコなどの動物のがん健診として、X線やCT/MRI装置を用いた検査が行われていますが、体への負担が大きく頻繁な受診が難しいことや、装置を備えた限られた病院でしか実施できないことなどが課題となっています。このため、より簡便かつ精度の高いがんの検査法が求められています。
ヒト医療分野において、血液を用いたリキッドバイオプシーは、がんの早期診断や再発モニタリング、適切な治療薬の選択などに有用であることが期待され、活用が始まっています。本研究では、イヌやネコにおける血漿中のcfDNA(※2)を経時的にサンプリングし、リキッドバイオプシーによるがんの早期発見を目指したデータ収集を行います。
※1 リキッドバイオプシーは、血液などの体液を用いて疾患の診断や治療法の選択、治療効果の予測などを行う技術です。がん細胞から血液中に流れ出した微量な遺伝子変異を見つけられることから、がんの早期発見や適切な治療薬の選択、再発のモニタリングに有用であると考えられています。従来の組織生検に比べて身体への負担が少なく繰り返し検査を行うことができ、全身の状態をリアルタイムに調べられることが特長です。
※2 cfDNA(cell-free DNA;セルフリーDNA)は、がん細胞が死滅する際などに、細胞から血液中に放出されるDNAの断片です。がんが進行することにより、血液中のcfDNA量が上昇する傾向が確認されています。
(参考)オンコセラピー・サイエンス株式会社 IRニュース
https://www.oncotherapy.co.jp/wp-content/uploads/2024/07/240719_01.pdf